骨粗鬆症の主な症状

骨粗鬆症の主な症状

骨粗鬆症の主な症状は次のとおりです。

(1)四肢の痛み、脱力、下肢の筋肉のけいれん

骨粗鬆症の初期段階では、患者は腰、背中、手足に痛みや不快感を感じるだけです。腰痛は痛みを抱える患者の 70%~80% を占め、脊椎に沿って両側に広がることがよくあります。痛みは仰向けや座位で軽減し、直立、背伸び、長時間の立ち仕事や座位で悪化します。痛みは日中は軽度ですが、夜間や早朝に目覚めたときに悪化します。体をかがめたり、筋肉を動かしたり、咳をしたり、排便時に力を入れたりすると症状が悪化します。これらの症状は、一般的な腰痛や脚の痛みとして治療されることが多いです。病気が進行すると、骨の損失が 12% を超えると骨の痛みが発生する可能性があります。骨粗鬆症により脊椎の圧迫や変形、脊椎の屈曲が起こると、局所の激しい痛み、四肢の放散痛、下肢の筋肉のけいれん、両下肢の感覚・運動障害、肋間神経痛、胸骨後部の痛みなどが生じることがあります。脊髄や馬尾が圧迫されると、膀胱や直腸の機能にも影響が及びます。

(2)身長が低くなり、背中が曲がる

通常の成人の椎骨 1 個あたりの高さは約 2 cm です。高齢者が骨粗しょう症になると、椎骨が圧迫され、椎骨1個あたり約0.2cm短くなり、身長が3~6cm短くなることがあります。脊椎が変形し、前方背屈が悪化します。重症の場合は猫背となり、加齢や骨粗鬆症の進行とともにさらに湾曲の度合いが増します。

(3)骨折

骨折は骨粗鬆症の最も一般的な重篤な合併症です。脊椎は体の柱であり、特に T1、T12、L3 に大きな負荷がかかります。椎骨の前部は主に海綿骨で構成されています。加齢とともに骨の合成が減少し、骨のカルシウムが失われ、骨量が減少し、骨が多孔質になり、骨がもろくなります。胸椎や腰椎は圧迫されやすく、圧迫骨折を起こします。大腿骨頸部は、臨床診療において骨折がよく起こる部位でもあります。

(4)呼吸機能の低下

患者は胸の圧迫感、息切れ、呼吸困難などの症状を経験することがよくあります。

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