甲状腺がんの場合、甲状腺全摘出手術を受けるべきでしょうか?

甲状腺がんの場合、甲状腺全摘出手術を受けるべきでしょうか?

甲状腺がんの完全切除が必要かどうかは、甲状腺がんの病理学的タイプとステージ、および患者の身体状態を総合的に評価して決定する必要があります。甲状腺がんが乳頭がんや濾胞がんであり、リンパ節転移がない場合は、通常は甲状腺を摘出しないことを検討できますが、定期的な甲状腺超音波検査と甲状腺機能検査が必要です。

1. 乳頭がん:乳頭がんは最も一般的な甲状腺がんで、甲状腺がん全体の約 75% を占めています。一般的には悪性度が低い分化型甲状腺癌です。早期乳頭癌の場合、リンパ節転移がない場合は、甲状腺を切除せず、医師の処方に従ってレボチロキシンナトリウム錠を使用して治療することを検討できます。

2. 濾胞癌:濾胞癌も分化型甲状腺癌の一種で、甲状腺癌全体の約 10% ~ 15% を占めます。濾胞がんはゆっくりと成長し、境界がはっきりしているため、手術後の再発率は比較的低いです。早期濾胞癌の場合、リンパ節転移がない場合は、甲状腺を切除せず、医師の処方に従ってレボチロキシンナトリウム錠を使用して治療することも検討できます。

3. 髄様癌:髄様癌は甲状腺癌全体の5%~10%を占め、悪性度が中程度の腫瘍です。髄様癌は放射線や化学療法に反応しないため、外科的切除が主な治療法となります。患者の状態が許せば、全摘出が推奨されます。

4. 未分化癌:未分化癌は甲状腺癌全体の5%を占め、悪性度の高い腫瘍です。未分化癌は放射線療法や化学療法に反応しないため、外科的切除が主な治療法となります。患者の状態が許せば、全摘出が推奨されます。

上記の状況に加えて、進行した甲状腺乳頭微小浸潤癌や濾胞微小浸潤癌の場合は、手術後に医師による補助的な治療も必要になります。

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